壽命寺は親鸞聖人を宗祖と仰ぐ浄土真宗本願寺派の寺院です。本山は京都・堀川七条の西本願寺です。
「雲夢山」という山号を頂くこの寺院は、江戸時代のはじめ、雄琴村の郷士で木曾義仲の子孫とされる野水道政が発心・得度して名を「諦道」と改め、本願寺第十二代門主の准如上人より阿弥陀如来の絵像を授かって一宇を建立したのが、その起こりであると記録されています。
その時のものと思われる阿弥陀如来絵像は現在も本堂左余間にかけられています。裏面には「慶長十九年甲寅年正月十六日」に准如上人より授かったと記されています。慶長十九年は西暦で言えば1614年に当たります。
以来約400年、壽命寺は雄琴の人々の心の拠り所として存在し続け、今日に至っています。