公開講座「うちはどうして、南無阿弥陀仏なのか」ご案内

★3/25の第4回はコロナウイルスの感染拡大状況を考慮して延期します。日程は改めてご案内します。

このたび新たな試みとして、仏教や真宗の基礎を学べる講座を始めます。9月から来年3月まで隔月、全4回の講座です。

永代経や報恩講でお聴きいただいている「法話」は、阿弥陀如来の救いの有り難さを「味わう」ことに主眼がおかれますから、ともすれば聴聞者が皆、浄土真宗の基本的なことを理解しているという前提で話が進む事が多いように思います。

でも実際は、「阿弥陀如来って誰?」「南無阿弥陀仏って何?」といった、今更聞きにくい疑問を抱えたまま話を聴いている人もいらっしゃると感じます。今回の講座は、正にそうした疑問を学ぶ場として企画しました。

ご講師は住職の龍谷大学時代の同級生で、現在は宗派の教学研究員で龍大・京女の講師としてもご活躍の西先生にお願いしました。

テーマや各回の内容は下記の通りです。受講料無料でどなたでも受講できますので、寿命寺門徒以外の方にもお声がけください。たくさんの受講、お待ちしています。


寿命寺仏教・真宗講座 2019
「うちはどうして、南無阿弥陀仏なのか」

「おたくのご宗旨は?」
「うちは南無阿弥陀仏です」
「ああ、浄土真宗ですか」

何気ない会話ですが、この中に浄土真宗の本質が言い尽くされています。南無阿弥陀仏ひとつで救われていく。難しい理屈や知識は一切不要。それが浄土真宗です。

でも理屈を学ぶことは、楽しいんです。そこには先人がたの懸命の求道の跡や、切れ味鋭い言葉がたくさん詰まっています。

この講座では宗祖・親鸞聖人が生涯の師と仰いだ法然聖人のところまで立ち返り、「南無阿弥陀仏ひとつ」という教えの持つ意味を学びます。

1.講義内容・日程

【第1回】9/25(水)「法然聖人からはじめる南無阿弥陀仏」

法然聖人といえば教科書などを通じて、日本の民衆に南無阿弥陀仏の教えを広めた偉大な人物として知られています。もちろんそれに間違いはないのですが、実は法然聖人ご自身こそが、南無阿弥陀仏でなければ、仏道を歩むことのできなかった方だったのでした。まずはその壮絶な求道の人生をうかがいます。

【第2回】11/27(水)「法然聖人から教えられた『浄土真宗』

「浄土宗と浄土真宗はどう違うんですか」これ、見方によって色々な答えが出てくる難問ですが、親鸞聖人が言うなら答えはズバリ「同じ」。親鸞聖人は法然聖人から伝えられた教えを「浄土真宗」と呼んでいたのです。法然聖人の教えを体系的にまとめた主著『選択本願念仏集』を通して、その要点を学びます。

【第3回】1/22(水)「危険視された南無阿弥陀仏」

法然聖人が『選択本願念仏集』に著した教えは、当時の日本仏教の正統派といえる人々から、邪教として激しい批判を受けました。しかし皮肉なことに、その批判が、教えの特徴をより浮かび上がらせてもいるのです。南無阿弥陀仏の教えを裏側から見てみましょう。

【第4回】3/25(水)「それでも宗祖が親鸞聖人な理由」

ここまで、法然聖人の偉大さや、親鸞聖人に与えた影響の大きさをうかがってきました。それでも今日、私たち浄土真宗の門信徒は、親鸞聖人を宗祖と仰いでいるわけです。その意味するところを確認して、シリーズの結びといたしましょう。

2.講義時間

各回とも19:00−21:00

3.会場

寿命寺本堂

4.受講料

無料

5.事前申込

不要

6.講師

西 義人(Nhishi Yoshindo)

1973年生まれ、北海道出身。龍谷大学大学院真宗学専攻博士後期課程単位取得退学、本願寺派宗学院卒業。現在、浄土真宗本願寺派総合研究所 上級研究員、龍谷大学非常勤講師、京都女子大学非常勤講師。

7.講座チラシ

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