住職日報

もう一ヶ月も経ってしまいましたが、今年も10月28日、29日に寿命寺の報恩講を無事勤めることができました。
今年の秋は台風が多く天候が不順で、9月から順次お勤まりになった近隣寺院の報恩講は軒並み雨でしたが、うちも例外なく雨になりました。それでもたくさんのお参りを頂き賑々しくお勤めできたことは、偏に有縁の皆様のおかげと感謝しています。

今年はご講師に福井市千福寺から高務哲量師をお招きしました。身長190cmを超える大柄な先生ですが、そのお話と語り口はとても優しく親しみやすいものでした。

一日目のご法話では、お釈迦さまが「生老病死」とお示しくださった私たちの人生の苦しみについて、老いて病んでいく中でこそ気づき育まれていく世界があるということ、そして死んでいくことは同時にお浄土に生まれていくこと。阿弥陀如来の願いを聞かせて頂く中で私たちが苦しみと思い込んでいるものにも大きな意味があることが知らされていくことをお諭しくださいました。

また二日目のご法話では先生の先輩で、平成2年にご往生された富山県黒部市の善巧寺の雪山隆弘さんのエピソードを紹介してくださいました。雪山さんが「あえてよかった」と言うことを家庭内の合言葉とされ、ご往生の際にもその言葉をご家族に残されたこと。そして高務先生が最後に御見舞された際、お別れに「またあおうな」と声をかけられたこと。あえてよかった、またあおう。この2つの言葉にお浄土を頂いて生きることの意味が凝縮されていると感じ、胸が熱くなりました。

法要後日、方方で「いい先生だった」「心に残るお話だった」等々の声を聞きました。高務先生をお招きできて本当によかったと思いました。お忙しい中、ご足労頂き本当に有難うございました。また遠くない内にお招きしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。