住職日報

IMGP15814月8日(金)午後、寿命寺でおしゃかさまのご誕生をお祝いする花まつりを開催しました。春らしい暖かな日差しと、前日の風雨を持ちこたえた満開の桜のもと、賑々しく行うことができました。

かつては寿命寺でも毎年花まつりを開催していたそうですが、私が入寺してからは初めての開催でした。まずもって子どもたちが集まってくれるか不安でしたが、蓋を開けてみれば沢山のお子さんが来てくれました。仏教婦人会の皆さんらが中心になって、お孫さんを連れてきてくださったり、方々にお声がけ頂いたりした結果でした。本当にありがとうございます。

またその他にも町内の掲示板のポスターや通りのノボリを見て、なんだか楽しそうと友達と誘い合ってきてくれた子供達や、たまたま門前を通ったら賑やかだから入ってきたと仰る親子連れさんなど、寿命寺の門信徒以外の人たちの姿もありました。

一見何でもないことのようですが、少し考えてみると凄いことだな、と思います。ゲームにスマホ、塾にスポーツクラブ…イマドキの子どもたちはとても忙しいのです。いくらおばあちゃんに勧められたからといって何か彼らのアンテナに引っかかるものがなければ素直に来てはくれないでしょう。また親御さんにしても、子どもにとって「いいこと」と思わなければ送り出したり連れてきてくださることはないと思います。

それなのにあんなに沢山の子どもたちが足を運んでくれたのは、詳しいことはよく分からなくとも、お釈迦さまの誕生をお祝いして手を合わせるということは尊いことだ、いいことだ、という意識がまだまだ人々の心の中に根付いているからではないでしょうか?

また、今回は諸般の都合で準備期間が僅かしかなく、甘茶かけ以外には何も企画できませんでした。私がしたことは向拝に机を出してその上に花御堂を置き、中に小さなお釈迦様の誕生像をご安置しただけでした。それでもそこに次々と人がやってきて甘茶をかけて手を合わせる。そして各々が持ち寄ってくださったお花でおしゃかさまの周りがどんどん華やいでいく…。その様子を眺めていて、仏さまの人を惹きつける力というのは、やはり凄いなと、人知れず感動していました。

同時に僧侶は変な企てでそれを邪魔するようなことのないように気をつけなければな、とそんなことを感じました。

仏さまと皆様のお力で、本当に素敵な花まつりができました。来年も是非やりたいと思います。本当にどうもありがとうございました。